LUMIX G99の4Kクロップ倍率を実機で検証

今回はパナソニックのミラーレスカメラLUMIX G99の4K動画撮影時のクロップについてのお話です。

動画性能に優れたLUMIX G99ですが残念ながら4K撮影時には画角がクロップされてしまいます。(画角が狭くなります)

今回は実際に「FHD」と「4K」を実機で撮影してどのくらいのクロップ倍率になるのか確かめてみました。

LUMIX G99の4Kクロップ検証

LUMIX G99を三脚に固定して「FHD」と「4K」で撮影して、Premiere Proでスケールしてクロップ倍率を計算しました。

4Kクロップ


まず4K素材をを50%にスケールするとFHD素材と同じサイズになります
そこから4K素材を更に10%小さくすると下の画像のようにぴったりFHD素材にはまりました。(4K素材を40%にしたときにFHD素材に合致)
つまり1.25倍のクロップ倍率ということになります。

マイクロフォーサーズから1.25倍のクロップということはほぼ1インチセンサーと同じサイズになりますね。

電子手ブレ補正でさらにクロップ

ちなみに電子手ブレ補正を使用するとさらにクロップされます。
G99はボディ内手ブレ補正が強力なので私は電子手ブレ補正を使用しませんが一応検証してみました。

先程と同様に検証したところ37%にしたところでFHDと4K素材が合致しました。
クロップ倍率にすると約1.35倍です。

G99のクロップ倍率まとめ

今回の結果を表にまとめるとこんな感じです。

電子手ブレ補正
電子手ブレ補正入
4Kクロップ倍率1.25倍1.35倍

LUMIX G100のクロップ倍率について

最近発売されたLUMIX G100も同じように4Kクロップがあります。
ただしG100はボディ内手ブレ補正が無いので手持ち撮影のときは電子手ブレ補正を使うことになります。
その結果物凄いクロップ倍率になってしまうので正直G100で4Kはかなり厳しいです。

詳しくはこちらの記事に書いています。

4Kクロップ対策

超広角レンズ

標準ズームレンズは12mmスタートのものが多いですが、G99で12mmの画角で4K撮影をするとフルサイズ換算で30mm相当となってしまいます。
なので4Kで風景撮影や自撮りをしたい場合には物足りない画角となります。

その対策として一つは超広角レンズを使うことです。
定番の超広角ズームレンズだとこちらのパナライカ8-18mmとオリンパス7-14mmですね。
超広角レンズは結構高いんですよね。

単焦点の超広角レンズだと以下のような選択肢があります。

ノクトンとLaowaのマニュアルレンズは映像のプロの方がよく使われている印象があります。

4Kクロップのないカメラ

LUMIX Gシリーズの上位機種には4Kクロップがありません。
具体的にはG9 Pro、GH5、GH5Sです。

これらの機種だと4Kクロップが無いので画角の計算が狂うことがありません。
4K撮影をメインで考えている方は4Kクロップの無いこれらの機種を買うほうが良いと思います。

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また今後GH6やBGH1が発売が噂されています。
GH6はGH5の後継機ですが、BGH1はボックス型のシネマカメラです。

まとめ

LUMIX G99は気軽にFHD動画を撮影する分には充分な性能で、小型・軽量なのも気に入っています。
Dual IS 2の手ブレ補正が強力でジンバルが不要なレベルです。

しかし4Kでの撮影が前提の場合はあまりおすすめはできません。
4K撮影がメインの場合はやはり最初から4Kクロップの無い機種を買うべきだと思います。

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