これまでLUMIX G99について色々とレビューや作例の記事を書いてきましたが、ちょうど半年ほど経ったのでG99について長期使用レビューをしたいと思います。
そもそもG99を購入した理由
まず私がなぜG99の購入に至ったのかを説明したいと思います。
私は海外向けのYouTubeチャンネルを運営しているのですが、もともとSony α6300を使用していました。
私の撮影だと手持ちでの撮影がほとんどでボディ内手ブレ補正が無いα6300では厳しくなり手ブレ補正に定評のあるLUMIXに移行することにしました。
もちろんSonyの上位機種でボディ内手ブレ補正搭載機種もありますがマウント設計上ボディ内手ブレ補正の効き方に限界があります。
あとはLUMIXの撮って出しの色味の綺麗さも魅力に感じていました。
そしてよく見ていたYouTuberさんがおすすめしていたこともありG99の購入に至りました。
LUMIX G99 半年使用レビュー
最高クラスの手ブレ補正
G99に一番求めていた部分が手ブレ補正ですが、これは本当に素晴らしいです。
ボディとレンズの協調補正のDual IS 2はめちゃくちゃ効きます。
動画の場合手ブレが多いと見苦しい映像になってしまいますが、G99とDual IS 2対応レンズを使うととても安定したきれいな映像になります。
操作性が抜群に良い
LUMIXのカメラはユーザーインターフェイスがよく考えられていてとても使いやすいです。
特に上部のWB/ISO/露出補正ボタンがとにかく便利です。
この3つのボタンのおかげで写真でも動画でも露出設定が素早く完了します。
撮って出しの色味が綺麗
動画の場合、写真のRAWファイルのようにガッツリ編集することができないので撮って出しの画がとても重要です。
G99ではほとんど「ナチュラル」のプロファイルで撮影していたのですがこれがもう本当に綺麗で編集がとても楽でした。
写真ももちろん綺麗に撮れて、特にパナライカの単焦点で撮影するときはとても楽しかったです。
【LEICA 25mm f1.4 Ⅱ レビュー】初代との違いや作例も【パナライカ単焦点】
G99に感じた動画性能の限界
ここからはG99の動画性能におけるデメリットの部分について書いていきます。
FHDの低ビットレート
G99は上位のGHシリーズと違って動画コーデックが大きく制限されています。
動画フォーマットはMP4でFHD 30p撮影の場合、たったの20Mbpsのビットレートしかありません。。
購入する前は大した問題ではないと思っていましたが、実際G99のFHDの映像をディスプレイで確認すると全体的に画質もイマイチでいわゆるブロックノイズも見られました。
他のカメラだとFHDで100〜200Mbps撮れるものもあるので明らかに画質に差が出ます。
4Kクロップ
FHDが微妙なので4Kを撮ろうとなったときにまた問題があります。
そう、4Kクロップです。笑
これは別の記事で詳しく説明しています。
4Kクロップは上位機種との差別化のためだと思いますが、さすがに1.25倍もクロップされると計算が狂ってしまうんですよね。
クロップ無しならこれ全部収まってたのにという場面が結構あります。
V-logが一応使えるけど、、、
G99には標準でV-log lのプロファイルが搭載されています。
GHシリーズやG9 Proも購入して追加することができます。
G99でもV-logが使えるのは良いけど実際は「ガンマビューアシスト」がないので使い物になりません。
GH5などには当然V-log撮影時にガンマビューアシストでビデオガンマ変換後の映像を確認できますがG99のV-logはそのままの眠たい映像のままなのでほぼ使うことはありません。
log撮影はやはり変換後の映像をモニターしながらでないとミスが生じてしまうと思います。
G99にV-log入れたのになぜ「ガンマビューアシスト」を搭載しなかったのか謎で仕方ありません。笑
オートフォーカス
LUMIXのカメラ全般的に言われるのがAFの遅さです。
LUMIXはずっとコントラストAFを採用していて改善はしているのですが他社のハイブリッドAF(位相差・コントラスト)のミラーレスと比べると遅く感じてしまいます。
G99でも動画撮影中になかなかピントが合わない場面がよくありました。
1点フォーカスでもやたら遅い事があり悩まされました。
結局G99は手放すことに
G99は良いカメラであることは間違いありませんが、私の中でもっと本格的に動画制作をしたいと思うようになってきました。
そうなってくるとG99の動画性能が大きく制限されていることに不満を感じるようになりG99を手放す決断をしました。
あと私用で写真も多く撮るようになったのですがG99だと12bitのRAWしか撮れないのも一つの理由です。
マイクロフォーサーズの今後
ちなみにGH6を待つというのも考えましたが最近のパナソニックの動きを見るとマイクロフォーサーズの今後が厳しいと思えてきたのでマウントごと移行することにしました。
オリンパスはカメラ事業を売却してしまいましたし、パナソニックはLUMIX S5の発売からわかるように今後はフルサイズミラーレスに注力していきます。
パナソニックが2020年に発売したマイクロフォーサーズ関連製品はG100だけです。このG100も海外のレビューサイトで2020年発売カメラのワーストカメラと認定されるほど残念なものでした。
今後買うカメラについて
2020年はオリンピックイヤーだったこともあり各社フラッグシップカメラを続々発表しました。
おかげでG99購入当時に比べて選択肢がかなり増えました。
今後買うカメラついては色々と考えましたが、私が求める条件をクリアしたものから選ぶことにしました。
私が次に買うカメラに求める条件まとめ
- 実用的なボディ内手ブレ補正を搭載
- 動画コーデックが豊富&高ビットレート
- 4Kクロップなし
- 色味が良い(好み)
- 写真で14bit RAW撮影可能
- 高速AF
- ボディ・レンズ含めて1kg以下だと望ましい
かなりわがままな条件ですがこれを満たすものがありました。
おそらく来月には購入して記事にできると思います。